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親が癌のとき、するべきだったこと【親孝行と後悔】

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こんばんは、スギヤマです。

僕の父は癌で、気づいた時には手遅れでした。

初盆を迎えて、僕が後悔したことを書いていこうと思います。

 

親のありがたみって、失うか離れるかしないとわからないものです。

父がいなくなり、からっぽの麦わら帽子が揺れるたびに胸が痛くなります。

 

いない人を想う気持ちを、独白します。

 

今週からお盆に入りますね。お寺の関係でちょっとだけ早く初盆を迎えました。

7日に感傷的なツイートをして、思い出していました。

 

明後日、父の墓に行くのだけど。ほんとにあの歌じゃないんだけどそこにはいないんよねー。

最近やっとその現実がそこにあって、メールとか残ってるの見ると、あー。って実感する。

親は先に居なくなるよー。生活も、心の独立も、早めにね。

 

あんなにうるさいと思っていた親も、昨年、静かに静かに、亡くなりました。

肺腺癌というやつで、見つかったときにはもう末期状態です。

 

僕の誕生日の前日に、静かに亡くなってから半年以上が経ち、現実がおいついてきました。

 

現実が追いついてしまうと、たくさんの後悔、苦しみ、喪失感。

自己嫌悪、否定、悔恨。感情が渦を巻いて濁流の如く襲ってくる。

 

今回のお話は、親を失う前に、僕がするべきだったこと。今だからわかる、後悔と感情についてです。僕はこのことを誰かに伝えたい。それが必要だと思ったから。

この記事から、なにかを感じ取って、もし、それが現実なら。早く早く行動して欲しい。

 

この記事の概要

  • 親が癌になるということ
  • 後悔しない選択をするべき
  • 親孝行なら食事でも、贈り物でもいい
  • ありがとうを、伝えることを忘れないで

 

親が癌になるということ

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「癌は治る」とか「24時間テレビのドラマ」とかそんな押しつけの感動ドラマじゃない。現実として、治らないものがそこにある。

親がいなくなるかもしれないという、現実がしっかりと書いてあるわけです。

 

あんなに元気だった人が、あんなに口煩かった人が、1枚の診断書に絶句したのを覚えている。

今まで定期検診していたことは?痛みは?病院に通っていたこと、全てのことが一瞬でよぎって、目の前がぼやけて何も見えなくなった。

 

覚悟して支える人に、伝えておきたいことは以下です。

覚悟するべきこと

・弱っていく姿を、ずっと追い続けることになる

・現実感がなく、日々がただ過ぎていく

・その時が近づくのが、わかる

 

後悔は本当に先に立つことはないから、伝える。

逝く人の恐怖は計り知れない。残される人の深い悲しみも、誰かが伝えるべきだと思う。

 

弱っていく姿を、ずっと追い続けることになる

少しずつ、少しずつ。弱っていくのを感じていました。それでもいつも通りに過ごそうとする。

最初の薬がとても良く効いて、安堵したのを覚えています。

 

まだ、父が自力で動けていたときに、薬を塗るのが僕の役目でした。

風呂上りの父の体は、まるで老いたように細く。漲っていたはずの力こぶはなく、細い体と薬の副作用で赤く腫れた肌がそこにありました。

 

でも、治ることはない。癌がちいさくなったら、切れるんじゃないのかとか、無くなったら直ったことになるんじゃないのかとか。

 

医者はとても淡々と伝えてくる。お薬をどうしましょうか。治験をしてみますか。

ベッドの空き、順番待ち、次の検査。家族の時間。そんな長くないですよ。

 

老いるわけではない。老いは仕方ないと思える。ゆっくりとした時間がながれて行く。

でもそうではない。高速で時間が流れて、ものすごいはやさでろうそくが消えようとしていく。

 

なんとなく日々が過ぎて、体重が落ちていくのを情報として受け取る。癌が大きくなった小さくなったことに一喜一憂する。

治って欲しかった。それがずっと終わりまで続く。

 

現実感がなく、日々がただ過ぎていく

 

現実感がない。事実を見ることができなくなる。本人は、淡々とするべきことをする。僕は家族の中でもかなりぼろぼろと泣いた。

 

一喜一憂する日々は、ただすぎる。仕事もしていたし、家に帰ってから家事を手伝ったり、痛いと言ったところにパッチを貼ったり。背中を撫でたり。

なんとなく薬が効くと、もしかしてこのまま良くなるんじゃないかって生存率とかそういったことを超えてくれるんじゃないかって思う。

 

お前のせいじゃない、だから泣かなくていい。ごめんねって謝ることもない。

 

エンディングノートを作るのですが、僕はその時も涙でぐしゃぐしゃで、何も話せなかった。涙が枯れないし、鼻水も止まらないし、この文を書きながら、なみだがでてくる。

僕のせいじゃないとか関係なくて、毎日そばにいたのに予兆もあったのに、それをもっと真剣に取り合えなかったことが悔しかった。

 

1日がどんどんすぎていく。

もっとするべきことがあるってわかってても。どうにもできなくて、すぎていく。

 

その時が近づくのが、わかる

意識が安定しなくなり、答えてくれているのか、そうでないのか。

そして親族が集まる時間が増え、僕はその日が近づいているのが、わかりました。

 

去年のある日から、急に歩くことが難しくなっていくことがわかりました。

補助が必要になり、要介護が必要になり。そして寝たきりの時間が増えました。

 

介護の時に母が父に対して怒ってしまった時、また泣きました。家で介護をすることの難しさ、そしてうまくいかない歯痒さ。やめてくれといって、父を守って、母に休んでもらって。

父はもうちゃんと認識することも、難しくなっていた。悲しかった。

 

家で介護をする最後の日に、ハッとまるで意識を取り戻したように、父と話をすることができました。大丈夫だよ。お医者さんが見てくれて、大丈夫だからね。といって。

父は、そうか。そうだったのか。そういって、またゆっくり眠りにつきました。

 

僕が本当に意識のある父と話した最後だと、僕は思っています。

ありがとうをこの時に伝えましたが、伝わったのか、僕にはわかりません。

 

もっとやるべきことは、他にあったかもしれない。

 

後悔しない選択をするべき

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僕は、この初盆が近づくたびに、父を思い出しました。

家族にも誰にも伝えられない気持ちをどこかにぶつけたかった。

 

もう終わる命に対して、僕たち残される側は後悔しない選択をしなければいけない。

もちろん、残す側への手助けが最優先で、後悔がないようにするべきです。

 

後悔してはいけない。僕は後悔しました。たくさんの後悔をしました。

 

父に孫をみせられなかったこと、もっと旅行へ出掛けるべきだったこと、一緒にたくさんのことをするべきだったこと。

ひどいことを言ったことを謝るべきだったこと、もっと時間を、たいせつにするべきだったこと。

 

他の人には、間違えて欲しくない。でも真っ直ぐ向き合うと潰れてしまうから、これから書くことは心の隅に留めていて欲しいことです。

後悔を少しでも減らすために、気をつけるべきこと。

 

目先の喜びに惑わされない

最初の治療は、なにかうまくいったように見えます。意外と元気だったり、普通に歩いたり。

ですが、目先の喜びに惑わされてしまわないことです。

 

それはただの治療、延命です。本当にひとにぎりの時間が増えただけ。

その時間を大切に慈しむ方がいいです。間違ってもよくなったなんて思ったりしない。

 

よくなったんだと思って、つい、別のことに集中し出してしまう。その時間を大切にできなくなる。

限られた時間をどう使うのか、もちろん自分の人生の時間をそこに費やすことはできないと思うなら、それは仕方ない。

 

後悔しないと誓って自分を生きるのがいいでしょう。

それも、家族で話し合って、分かち合って、そうあれば良い。

 

仕事に逃げたり、別のことに逃避しない

仕事をしていると、ついそれに集中したり、ゲームにハマるとなんとなく忘れられます。

忘れようとしている結果が、仕事なりゲームなりなんだと思いますが。

 

逃げることが後悔に繋がって欲しくない。

僕はゲームに逃避してしまう時間が多かった。まだその時は父の意思がはっきりしていて、なにかもっと意思疎通ができたのに。

 

その時を逃してしまった。手をつなぐことも、でかけることも、一緒に歩くこともできたのに。

何かに逃げたい気持ちがあって当然です。

 

でも後悔は先に来ない、だから、全てが終わって後悔をなくしてから迎えてほしいと思います。

 

相手の意思があるうちに、解決するべきことをする

僕はもっとも、後悔している。父がまだ大丈夫なあいだに、できることはあった。

出来る限りふたりで出来ること、話すべきこと、もっと褒められたかったこと、ありがとうと伝えたかったこと。

 

それをしなかったことを後悔しています。

寝たきりの父に対してありがとうと伝えたり、意志のない掌に触れたけれど、寂しいだけでした。

残された人間はずっと後悔する。死ぬまで後悔する。あの世があれば伝えられるかもしれないが。

 

あの世がなかったら、ずっと、ずっと後悔する。自分のその日まで後悔する。

だから、残す側の人のために行動するといっておきながら、残される側の人間も、後悔しないためにするべきことを全てするべきです。

 

エゴかもしれないけれど、それが真実。

残す側も残される側も、楽になるために解決するべきことを全てすることが、後悔しない方法です。

 

そのために仕事も辞めたって構わない。遠くても全部ほっぽりだしたって構わない。それくらい重い後悔が待っている。

 

親孝行なら食事でも、贈り物でもいい

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なにをするのがいいのか、相手が親なら親孝行すればいい。

お金があれば旅行すればいい。どれだけ時間があるかわからないから、明日行けるなら明日行く。

 

それくらいの気概で思い残しを消し去る。後悔すると、心のしこりが大きくなります。

僕がいま仕事を休んでいる理由のひとつは、仕事が忙しく、体調を崩したのもそうです。

 

ですが心の拠り所がなくなったこと、後悔が仕事中に波になって来て、泣いてしまうこと。

 

人が死ぬって、それくらいショックな出来事です。

 

迷っている暇はない。今すぐに行動する

迷っている時間はありません。もし砂時計が落ちているなら、できることをしてほしい。

最後の誕生日に父にボールペンを送りました。それで絵を書いてくれた。

 

なぜもっと早く贈らなかったのか。最後の誕生日はとても盛大で、とてもしあわせでした。

迷っている暇はないです。何度でも伝えたい。迷っている暇はない。

 

疲れ切ってしまっているなら仕方ありません。現実から目をそむけたい気持ちがわかります。

でもそれもあとどれくらいなんでしょうか。それだけ考えて、できることだけしてください。

 

迷っている間に時間が減ってしまうので、今すぐ、行動してほしい。

自分も相手も、心残りを作らないために。

 

親孝行でもなんでもいい、その時間を大切にする

本当に大事なことはお互いがその時間を大切だと思うことです。

 

僕と父は、将棋を指しました。意識があるうちの話ですが、何年も使っていた将棋盤にコマを並べて、誰かと将棋をする。

別にどこかに連れて行くことをしなければいけなかったり、贈り物じゃなくてもいい。

 

久しぶりに楽しかったよ。そういって、父は笑いました。僕も笑いました。

それがどれだけ幸せだったのか、いまだからわかる。

 

あなたがその人としたいことってなんですか。逆にして欲しいことって何ですか?

 

それが叶うことなら、大切に大事にしてください。

もう一度、あの大きな掌で、頭を撫でてくれたら、僕は。

 

失う前に、できること全てを話すこと

エンディングノートというのが緩和ケアの段階にいくと配られます。

最後にこころ残りをなくす、ということです。

 

その時、家族全員で話すこと。

その人がどうしたいのか、喧嘩になることもあるでしょう。でもそれも相手がいればこそ。相手がいなければ喧嘩にもならない。

 

失うことから逃げてはいけない。人は絶対に死ぬから。だから逃げずに後悔しないように話をする。故人となるひとが何を望むのか。

その人の意志をどれだけ尊重できるのか。

 

それが僕ら残される側にできることです。

そして、その人が亡くなった時に、しとやかにおくる。心残りになるようなことは全て話をしたほうがいい。

 

家族仲が悪いなら、できれば集まって、仲直りできる方が、幸せですよ。

 

ありがとうを、伝えることを忘れないで

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僕は「ありがとう」をどうしてもちゃんと伝えられなかった。

ありがとうって言ってしまったら、本当に本当にもうダメだと認めてしまう気がして。最後の最後まで言えなかった。

 

言った時には眠っていたのかもしれない。

 

最後の瞬間に、僕が手を掴んだ時。心拍数が回復したことだけはずっと残っている。

会社にいくか悩んでいる日で、病院に呼ばれ、病室に入ったあのとき。

 

母と僕で呼びかけて、手を握った時に。最後の力で、聞こえているよと。

きっと伝えてくれたのだろうと、僕はずっと思っている。もうそれを確かめる術はないけれど。

 

「ありがとう」という言葉を伝えることをわすれないでください。

 

僕は父を忘れたくない。父も僕に忘れて欲しくなかったのかな。だから僕の誕生日の前日に、そっと旅立ちました。

ありがとね。いつでも言えると思ってたけど。そのいつでもは今日までかもしれない。

 

今回は、初盆を迎えた父に伝えたかったこと、そして僕の後悔を書きました。

誰も後悔しないで欲しい。記事として書くか、悩んだけど、どこかに書き残したかった。

 

盆は、目の前に相手がいるような状態と同じです。

また遺影に手を合わせて、思いを込めて話しかけようと思います。

 

大事な人に、感謝を。ありがとう。

 

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  • この記事を書いた人

スギヤマコウジ

スギヤマコウジです。web系エンジニア&新米ライター。情報処理試験や働くこと、雑記について書いています。

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